住吉神社について
〜境内を彩る文化財
佃島は東京を襲った震災と戦災、二度の災禍を奇跡的に免れました。
住吉神社には江戸末期から今日に至るまでの歴史を語る品々が保管されており、中央区の有形文化財として登録されているものもあります。境内にもいくつかの文化財がございますので、ご参拝の折にご覧ください。
水盤舎
明治2年に建てられました。四周の欄間には、佃島周辺を描いた浮彫が配されています。手を清める水盤は天保12年(1841)に木綿問屋の「白子組」から奉納されました。
扁額
明治15年(1882)に陶器問屋から奉納されました。珍しい陶器でできた扁額で、題字は有栖川宮幟仁(たかひと)親王の筆によるものです。
鰹塚
昭和28年(1953)に東京鰹節類卸商業協同組合から奉納されました。高さ3メートル(台座含む)の大きな塚で、鰹の大漁祈願と慰霊のために建てられました。毎年5月末に祭典が奉仕されます。
五世川柳句碑
昭和41年(1966)に建てられました。佃島の漁師に育てられ、その後五世川柳を襲名した水谷緑亭が詠んだ「やわらかで かたく持ちたし ひとごころ」の句が彫られています。
銅製燈籠
大正4年(1915)に建てられました。製作者は岡崎雪聲という人物です。彼は日本橋の麒麟像も手掛けました。
旧神輿庫
明治44年(1911)の住吉神社大改修の時に建てられました。レンガ造り(イギリス積み)の蔵です。現在宮神輿は入船稲荷神社の左側のコンクリートの蔵に新・旧ともに納められています。